宮崎大学は、大学内で開発したブルーベリーの茎や葉から抽出された成分に新型コロナウイルスの感染や増殖を抑える不活化させる効果があるとする研究成果を発表しました。
が伝えています。
これは、宮崎大学が去年9月から新型コロナウイルスを無害化する「不活化効果」に関する研究を行っているものです。
ブルーベリーでコロナウィルスを不活性化
宮崎大学医学部の森下和広教授らのチーム
宮崎大学が開発している、宮崎県内でのみ生産されている品種のブルーベリー「くにさと35号」です。
ブルーベリー「くにさと35号」から葉や茎から熱湯で抽出したポリフェノールなどの成分を含む10種類の液体を作り、新型コロナウイルスと一緒にサルの細胞に加えました。
このうちの1つでウイルスが99%減少し、不活化の効果が認められたということです。
下の実験のデータを見ると。。。
左が新型コロナウイルスのみを培養したもの。
中央が葉。
右が茎。
葉と茎の液体をまぜるとウイルスが減っていることがわかります。
ポリフェノールを多く含むブルーベリーの特定成分が、新型コロナウイルスの感染力を抑えるとの結果が得られたということです。
「ブルーベリーは実を食べるのが今までは目的ですよね、ところがその実ではない葉っぱの部分にそういう細胞があったということは画期的な発見だったと思います」
(水光理事)
しかし、まだ詳しいメカニズムは分かっていないということです。
研究チームでは、どのポリフェノールによる効果か調べるとともに、実用化に向けて民間企業との共同研究を進めていくことにしています。
「スプレーなどいろんなもので対応できるように考えている。できるだけ早くお届けできるようにやっていきたい。医学的にはそういうところが一番重要と思うので皆さんのお役に立てるようにと思っている」
宮崎大学医学部研究チーム・森下和広 代表
この実験結果については現在特許出願中です。
今後、製品化に向けて企業と共同研究を進める方針です。
まとめ
宮崎産のブルーベリーで新型コロナウイルスを不活性化させる研究。
大変素晴らしいです。
新型コロナウイルス封じ込めに、早くこの研究が実用化して私たちに届くことを願います。
今後、治療薬などへの応用が期待されるということです。